トークコーナー

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2005年 秋季農産展 : トークコーナー


 ゲストに助産師と、無施肥無農薬栽培農家の生産者をお招きし、今出産現場で起こっている問題を例に、人の体と農作物に起こっている共通の問題点を考えていきます。


 今回のトークコーナーは、助産師、無施肥無農薬栽培農家をパネラーに迎え、生命を維持し、子孫を残そうとする生物体の変化について関心が寄せられた。パネラーは、出産現場、作物の生産現場において生物体の弱体化が進んでいるとの警鐘を鳴らす。

 出産現場では、自分の身体を費やして子供を出産し、育てていくという自然の姿に対して、何らかの援助が必要となっている現実が多いと言う。不妊症の中での排卵誘発剤等を利用する妊娠術の日常化、出産における陣痛促進剤の使用、帝王切開の実施等により生まれてくる赤ん坊のリズムが乱れてきていると助産師は心配している。それが、出生児の内臓等の奇形やアトピー症が多くなってきていることにつながっているのかもしれない。また、母乳だけで育てられる母親は少なく、粉ミルクの使用に頼らずにはいられない。粉ミルクで育った赤ちゃんに肥満などの問題も起こってきていると、人間の生物体としての働きにおいて弱体化傾向にあるという示唆に富んだ話であった。
 一方、現農業においても、危惧すべき事態が生じてきている。生産者の都合によい方法で作物の生理を操作してしまっている点だ。
 弱体化の一面として、倒伏イネの特徴があがった。茎がひょろひょろで、ぐしゃぐしゃ。茎に緻密さがないのだ。これは、化学肥料の影響と思われるとのこと。それに対し無施肥の特徴は、茎がしっかりしている。これは、植物の本質、すなわち立派な種を残そうという力がしっかり働いており、生命力を充分に持ち、発揮できる作物に育つ。その手助けができるのが無施肥無農薬栽培なのだと、パネラーの農家、堀さんは力説する。


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 オーディエンスからも、活発に意見が飛び交う。
 ・無菌マウス(医学実験用)は、原因不明だが、妊娠し難い。自分たちの周りの菌も無闇に削除していくことは不自然な状態を作ってしまう。(医師)
 ・(無菌の不自然さとして)キノコ農家は短命である。(篤農家)
 ・キノコ栽培の実態は、施設室内の殺菌や化学薬剤の使用が不可欠で、生産者が短命であったり、出産時に奇形が多かったりする。(農家)
 ・有機肥料がよくないというのはおかしいのではないか。堆肥-循環型農業は良いのではないか。(環境改善活動者)
 ・他都県から汚泥、糞尿が毎日送られて来る。それが、堆肥センター等で調整され田畑に施されるが、投入量に限界がある。田畑がまるでゴミ溜め場となっている。(有機の村づくりの農家)

 また、最近、無施肥無農薬栽培を始めた生産者は、今までに慣行、有機農法と行っているが、無施肥のは、田んぼがすがすがしい、と。そして、堀さんのもち米はうまい!!との評価をしていた。

パネラー
助産師 道崎真理子先生
無施肥無農薬栽培農家 堀政則


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