トークコーナー

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2006年 夏季農産展 : トークコーナー


 トークコーナーは、生産、流通、そして消費現場から無施肥・無農薬栽培作物を広めていくために何ができるのかをテーマに、様々なゲストと共にこの先の農業の未来を考えていく貴重な機会となっている。


 食の恩恵にあずかっている人、生産者のみならず、その流通に関わっている方、最高の材料を探し求める各業者の方などが参加され、その生の声は参加した人の心に強く響き、毎回時間が足りなくなるほどの充実した内容となっている。
 今回は、ゲストとして出産を通して自然の作物の素晴らしさを感じられた深浦範子様、助産師の道崎真理子先生、そして生産者である堀政則様が参加された。
 深浦さんは5回の出産を経験され、自分の食生活の変化と共に、出産も変化してきたことをお話された。パン食を主としていた深浦さんは、3人目の妊娠時から普通の人のヘモグロビン数値が12のところ、5.5しかないという大変な貧血であった。このままでは入院とまで言われたが、パン食から自然のお米へと切り替え、数値も10.台まで上がり、無事に出産ができた。この後2回の出産を経験されているが、どちらも自宅で出産し、痛みもあまり無く、自然の作物によって自分の体も変えていただけたとお話された。(※ 資料と助産師のコメント)
 堀さんの生産現場からのメッセージは、生産現場には病人が多いというお話から始まった。多くは農薬の害である。よく私たちがテレビ等で見る農薬の散布現場。マスク、そして完全防備の作業着。しかし、実際はそのような格好で作業をしていることは少ないと言う。生産現場が乱される−これは消費現場にも責任があることなのだ。
 生産現場では、ドリフト(飛散)が問題となっている。農薬の飛散が、生産者、周囲の環境、住民にまで広がっている。例えば、後頭部のしびれ、気力が無いなどの症状。  「田畑の広がる田園風景。緑が溢れ、きれいな水が流れる。しかし実際はとても汚染されている」と堀さん。
 本年5/29にはポジティブリストという制度が導入された。この制度によって水の汚染が広がると堀さんはお話された。なぜなら飛散しない農薬、「粒剤」が出てきているからだ。田に水を張り、その粒剤は水から根、茎、身、穂、そしてお米一粒一粒に浸透していく。殺虫剤の効果もあるこの農薬の成分はそのまま地下水にも入り、水の汚染に繋がる。
 私たちが無施肥・無農薬栽培の作物を購入する場合、購入者は安全さ、おいしさ、次世代の安全も同時に手に入れる。同じように、農薬を使わない作物の消費が広がることによって、生産者やその周りの環境、住民にとっての安全も確保されることになる。逆に考えれば、消費者が農薬のついたものを購入するということは、生産現場も乱すことにつながっていくのだと堀さんは真剣にお話された。
 消費者の役目−それは、求めていくということ。ただ待っているだけでは生産現場を作っていくことは出来ない。無施肥・無農薬栽培を広げていくなかで消費者も大きな役割をもっていると感じた今回のトークーコーナー。自然の作物を購入することが、これから先の未来を作っていくことに繋がる。消費者、生産者が共に安全な未来を手に入れる方法は、無施肥・無農薬栽培だけであることを、堀さんのお話を通して学ぶことができた。
パネラー
助産師 道崎真理子先生
無施肥無農薬栽培農家 堀政則

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※ 資料と助産師のコメント
 本来次女は運動制限のあるような体だが、プールに入ることもでき、普通の子供と変わらない生活を送っている。
 一般的には出産は回数を重ねる度に母親の年齢も高齢になる等の要因でリスクが高まる。しかし深浦さんは段々母体の健康が増している事がわかる。これは一般的には考えられない事で大変素晴らしい事です。 *


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